映画『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(原題:La jeune fille sans mains )を観ました。
主人公の声はアナイス・ドゥムースティエ。
アナイスちゃんの声がまた素晴らしく良くって。
あの声があったからより一層作品が生きているように思えた。
そして、王子の役はジェレミー・エルカイム…
えーっと、いつの間に、いつの間に…という感じなんですけど
ジェレミーはヴァレリー・ドンゼッリと「別れても好きな人」的な感じで
ずーっとずーっと死ぬまでパートナー、という印象だったのですが…
なんとアナイスちゃん、2年前にジェレミーとの子供を産んでいたのですね。
『禁断のエチュード マルグリットとジュリアン』(結局日本未公開)で共演、
しかもその監督はヴァレリー…複雑。
ということは3年前、フランス映画祭での来日の時には既に…?
VOGUEの↓この記事では
https://www.vogue.co.jp/celebrity/risingstar/2015-09-24/page/4
フランスの女優には恋多きタイプがほとんどなのに、アナイスはこれまで恋愛ゴシップが出たことは一度もなく、インタビューで恋バナを降られると「話したくない」と、交際相手がいるのかさえ不明状態。
とさえ書かれているのに!!
ヴァレリーを真ん中にジェレミーと3ショットとか!わあ!ドキドキする!!
悪魔の役はフィリップ・ローデンバック(『日曜日が待ち遠しい!』の弁護士)。
セバスチャン・ローデンバック監督と苗字が同じ…遠い親戚らしいです。
お母さん役はフランソワーズ・ルブラン!!!
声優陣、豪華!
さて作品はというと、水墨画のような不思議なタッチでして
「クリプトキノグラフィー」という技法で、監督一人で作画を全部手掛けたそうで…!
↓こちらのサイトの「クリプトキノグラフィー」の説明がわかりやすいかと
http://animation.geidai.ac.jp/?p=433
動画のそれぞれ1枚の絵では何が描かれているか分からないが、動きを伴うと何か描かれているか分かるという運動の暗号化
正直、人や物の輪郭を探しながらだったので冒頭はだいぶ戸惑いました。
でもディテールがなくても何が描かれているのかが不思議とわかってくるのです。
「あれは山だろう…あれは…川」とイメージしながら読み解く感じなので
作品の感想がネガになるかポジになるかは自身の想像力次第な気もします。
それでも手を失うシーンは思わず目を塞いでしまうほどでした。
「写真みたい!」とか、絵の巧さに感動することはないので、他のアニメ映画観るのとはまったく違った感覚。
そもそもフランスのアニメ映画って「かわいい」というカテゴリではないし
むしろシュールなイメージだけども、さらに潔くばっさばっさと削ぎ落してる。
それにしてもこの作品、本国フランスでは子供向け作品として上映していたそうだけども…
お国柄ですね。
保健体育の授業があるからどうのこうのいってる国なので、大人向けですね。
実際大人でもドキドキしてしまったし!
横のスクリーンで「カメラを止めるな!」が立ち見状態でしたが、
こちらは公開したばかりなのにガラガラでした・・・むむ